2018年09月19日

夏の浄土平湿原・吾妻小富士と静心山荘の寛ぎ

2018年7月某日

雲上の絶景、磐梯吾妻スカイライン

05浄土手前から吾妻スカイラインs★DSC00903.jpg

 記録的な猛暑となった今夏。高湯温泉と土湯峠をつなぐ山岳観光道路、磐梯吾妻スカイラインの途中にある「浄土平」(標高1,600m)は、市街地より約10℃も涼しい人気の避暑スポット。ここは美しい景観で人気の「鎌沼」や「景場平」、「一切経山」、「五色沼(別名“魔女の瞳”)」等のトレッキングコースの起点としても知られている。「浄土平」には駐車場やレストハウスを囲むように「浄土平湿原」をはじめ「吾妻小富士」、「桶沼」といった1〜2時間程度でまわれる見所も集中し、ドライブがてらの観光にもおすすめ。今回はこの「浄土平」の魅力についてあらためてご紹介したい。

02つばくろ橋より不動沢滝s★DSC02527.jpg01つばくろ橋よりs★DSC02506.jpg03つばくろ谷s.jpg

03浄土手前s★DSC02542.jpg04浄土手前から一切経山s★DSC00896.jpg 

 ちなみに高湯温泉は、福島駅から国道70号線経由で約20km西に進んだ吾妻山の中腹、標高750mの高地にある。スカイラインの北の玄関口でもある高湯温泉は、「浄土平」観光の拠点にも便利だ。
 “日本の道百選”にも選ばれた磐梯吾妻スカイラインの平均標高は1,350m。雄大な吾妻連峰を縫うように走る“空の道”は、全国のバイカーによる国内ベスト6のビューロードにも選ばれ、素晴らしい絶景が楽しめる。
 そのひとつ「つばくろ谷」は必見の景勝スポット。深い峡谷に建つ高さ84mのアーチ橋からは山側に不動滝の姿が、谷側に折り重なる翠の山嶺と福島の市街地が遠望できる。「つばくろ谷」はスカイラインの中でも屈指の展望とあって、駐車場やトイレも完備。紅葉シーズンには平日も多くの観光客で賑わいを見せる(写真は紅葉時のもの)。ここに来たらぜひ、車を降りダイナミックなパノラマを楽しんでいただきたい。
 そこから少し先、「天狗の庭」と呼ばれる見晴らしスポットを過ぎると辺りの雰囲気は一転。緑は忽然と姿を消し目の前に岩だらけの荒涼とした風景が現れる。「硫黄平」だ。ここは、今も活発な火山活動を続ける山の息吹を感じるエリア。周囲は濃厚な火山ガスが立ちこめ駐停車はもちろん、窓を開けることも禁止されている。“生”と“死”が隣り合うその景色は、目と鼻の先にある「浄土平」の名を一層印象付ける。

06浄土湿原s★DSC02587.jpg

13浄土湿原s★DSC00919.jpg18浄土湿原s★DSC02712.jpg

浄土湿原s ヤマハハコ★DSC02705.jpg浄土湿原s★DSC02967.jpg浄土湿原 ハナニガナs★DSC02623.jpg浄土湿原 シラネニンジンs★DSC02590.jpg浄土湿原s クロヅルと蜂★DSC03008.jpg

20ビジターセンターs★DSC02957.jpg21ビジターセンターs★DSC00974.jpg27レストハウスs★DSC01002.jpg26レストハウスs★DSC00993.jpg

標高1,600mの天空の花園、浄土平湿原

 連日の猛暑の影響か、到着した「浄土平」は持参した上着も要らない快適な気温だ(笑)。駐車場(自然保護ため有料/乗用車500円)に車を停め、まず向かったのは隣接して木道が伸びる「浄土平湿原」。整備された道の一部はバリアフリーで車椅子にも対応している。縦横に走る木道は勾配も少なく歩きやすいうえ、写真を撮ったり休憩したり、ゆっくり回っても1時間もあれば充分に楽しめる。5~9月にかけてはここから一切経山の噴気や、吾妻小富士に登頂する観光客の姿を仰ぎながら、“浄土”の名の由来となった色とりどりの高山植物が観察できる。
 例年と異なり、今年は早くも
ワタスゲの見頃がすでに終了。一面の緑の中にマルバシモツケやヤマハバコ、ミヤマアキノキリンソウの白や黄色の花々が楚々と名残の色を挿すのみだ。伺えば、暑さのため今夏は10日程開花が早く、花時も一瞬だったようだ(残念!)。湿原には季節に急かされるように、せわしく花蜜を集める蜂や蝶に混じり、早くもアキアカネの姿も見え、駆け足で過ぎていく吾妻の夏を教えてくれる。
 ちなみに湿原を楽しむなら、まず近くにある「浄土平ビジターセンター」を訪れると便利だ。2017年にリニューアルオープンした施設には、浄土平の成り立ちや生息する動植物の資料が紹介され、高山植物の資料も入手できる。トレッカーのためのコースMAPも用意され、目的地の天気や山の情報についてスタッフが丁寧に教えてくれる。
 センターの隣には
“日本一標高の高い”天文台として知られる「浄土平天文台」や、地場食材による季節のランチがいただける「浄土平レストハウス」も併設。目の前に本物の「吾妻小富士」を望む2階のレストランで、ランチにいただいた「吾妻小富士カレー」(800円)は、ライスで山の姿を模したユニークな一品。名産の“さるなし”と“もも”の生ジュースは、すっきりとした甘さで涼しげな夏の味わいだった。

29吾妻小富士s★DSC01010.jpg31吾妻小富士火口s★DSC01025.jpg

吾妻小富士s イワギキョウ★DSC02814.jpg35吾妻小富士s★DSC02792.jpg33吾妻小富士からレストハウスs★DSC02785.jpg41吾妻小富士より浄土湿原s★DSC02950.jpg

34吾妻小富士から眺望s★DSC01048.jpg

43桶沼s★DSC02997.jpg44桶沼s ホシガラス★DSC02990.jpg47桶沼s★DSC02971.jpg

圧巻の絶景、迫力満点の吾妻小富士へ

 腹ごしらえを済ませ次はいざ!「吾妻小富士」へ。山への登山口は駐車場向かい、道路を渡った場所にある。階段状の急な登山道を額に汗して登ること約15分。山頂に到着!
 直径約500m。絶壁の高さ約70m。目の前に広がるのは何度見ても飽きない大迫力の超絶景!富士山を思わせる均整のとれた姿からその名が付いた「吾妻小富士」は、約6000年前の噴火で誕生したカルデラだ。現在、火口湖に水はなく、ゴツゴツとした砂礫で覆われた周囲は、どこか違う惑星に来たかのような
(笑)錯覚さえ覚える。
 ちなみに火口湖の周囲は約1.5km。60分程で一周できる。山頂で目の前の景色だけを楽しんでの下山
もいいが、時間があるならぜひ火口をひと巡りしてみることをおすすめしたい。火口壁は狭いところで幅3~4m。下を覗き込めば足元がすくむ絶壁で道は砂礫で滑りやすい。とはいえ、周囲は胸のすく360度の大パノラマ!眼下にはジオラマのような浄土平湿原や福島の市街地、運がよければ壮大な雲海にも出会える。強風が吹く山頂は肌寒く上着の持参は必須だが、その程度の軽装でこの景色が楽しめる場所はそうそうないだろう。
 山を下り道路沿いに歩いた先には「桶沼」へと続く散策路も伸びている
(浄土平湿原からのルートもあり)。同じ火口跡の「桶沼」は、コンパクトながらも浄土平で最も深い約13mの水深を誇り、美しいコバルトブルーの色が特徴だ。「桶沼」は沼のほとりまでは近付けず、山林を10分程登った展望台から眺めることができる。深い森に抱かれた水鏡に映る四季折々の風景は神秘的で、ダケカンバやナナカマド、カエデなど周囲の落葉樹が奏でる紅葉の美しさは、まさに秋の宝石のよう。展望台にはこの吾妻の自然を愛した歌人、斎藤茂吉が1916(大正5)年、高湯温泉の宿の主人に残した歌の歌碑も建立されている(詳細は高湯温泉の公式サイトを参照)。

02全景s★DSC02423.jpg03ムサシs★DSC02335.jpg06客室s★DSC02205.jpg07湯廊下s★DSC00784.jpg

11男風呂夕s★DSC02245.jpg16夕食s★DSC00633.jpg21夕食s★DSC00700.jpg18夕食s★DSC00665.jpg

22月湯s★DSC00747.jpg25朝眺望s★DSC02325.jpg26朝庭s★DSC00863.jpg

30朝庭リョウブs★DSC02366.jpg32朝食s★DSC00795.jpg35男風呂朝s★DSC00879.jpg

大人の夏時間にひたる、静かの山荘

 高湯温泉に戻り、向かった宿は馴染みの「静心山荘」。ここはオーナーご夫妻が2人できりもりする、客室数わずか4室の知る人ぞ知る小宿。もとゴルフ場とスキー場だったという、自然勾配を生かした敷地にひっそりと建つログハウス風の宿は、客のリズムに寄り添う素朴なもてなしと女将さんの絶品手料理、そして高湯ではここだけという珍しい“ぬる湯”で常連客の心を掴んでいる。宿の看板犬のムサシは、人間でいえばもう100歳近い老齢。足腰も弱くなった最近は客を出迎え擦り寄ってくることもなく、穏やかなまなざしで私と連れを迎えてくれた。辺りは宵の気配が近づく黄昏時。いつの間にかヒグラシから虫の音へと、舞台音楽も移り変わっている。ここで過ごす夏の夕暮れは、風が運ぶ土の匂いも、夕映えに照り映える翠の色もどこか郷愁を誘う。
 「静心山荘」の浴室は、母屋から長い渡り廊下で繋がった階段を登った先にある。風呂は男女それぞれ内湯のみ。小宿ゆえの特権か、貸切状態で楽しめることも多い(本日も!)。私邸気分で庭に面した窓を開け放ち、露天風呂気分で過ごす贅沢。宿の源泉温度は、高湯ではかなり低い約
44℃。浴槽内だと40度前後の“ぬる湯”で思わず長湯をしたくなるが、そこは成分の強さを誇る高湯。湯あたりには、くれぐれもご注意いただきたい(笑)。
 そして、この宿の楽しみは湯だけにあらず。女将さんが愛情込めて作る夕食は、サプライズと懐かしさが同居する無国籍の創作家庭料理だ(笑)。手の込んだ保存食から素材を活かしたシンプルなひと皿まで、終始、飽きさせない味わいは食べ応えも満点。楽しさとおいしさに話も語らいが止まらないひとときが、今夜もあっという間に過ぎてゆく。
 就寝前には宿の主人に断りを入れ、月を仰ぎながら夫婦水いらずのふたり風呂(笑)。湯上りのほてりを、高原の夜気にクールダウン。ちなみに客室にエアコンはない。高地にある高湯は、夏でも朝夕は涼しい。うっかり窓を開けたまま寝て、風邪をひかないようご注意を(笑)。
 連日の熱帯夜から久々に開放され、熟睡がくれた早起きに贅沢な朝焼けを楽しんだ早朝。そのまま
緑眩しい庭へ連れと繰り出してみる。自生するリョウブの白い花房も、今年はあふれんばかりの大歓迎ぶり。いつもながらマナーを忘れさせる(笑)美味い朝食に舌鼓し、チェックアウト前には再び、名残のひと風呂へ(笑)。この寛ぎと内容で一人8,600円とは、まさにたまらないコストパフォーマンスだ。

あったか湯 パノラマs.jpg露天風呂木DSCN9145★.jpg露天風呂石sDSCN9079★.jpg

 ちなみに宿の坂を下りたところには、人気の共同浴場「あったか湯」もある。風呂は男女別。いずれも露天風呂のみで“木造り”と“石造り”の2つ。さらにプライベートで楽しめる貸切風呂もある。ここの営業時間は朝9時から夜21時まで。日帰りでの利用はもちろん、宿泊客が宿の夕食後に外湯感覚でぶらりと行けるのも魅力だ。館内はバリアフリー対応で入浴料も250円とお手軽。行楽のプランにもおすすめだ。(詳しくは公式サイトへ
 うだる暑さが続く夏
。とはいえ麓よりひと足早く秋の気配が訪れる高湯では、それさえもやがて感傷を誘う季節の思い出になる。この地に本格的な秋が訪れるのは例年10月中旬頃。猛暑の夏がみせる今年の紅葉は、どんな物語を見せてくれるのだろうか。その時季、鮮やかな夏の思い出を胸に、手紙を受け取るような気持ちでまた訪ねてみたい。



■磐梯吾妻スカイライン
最高標高は1,622m。1959(昭和34)年に開通した、高湯温泉と土湯峠を結ぶ福島県有数の観光道路。今なお噴火している一切経山をはじめ、樹林に囲まれた噴火口跡の桶沼や浄土平の湿原など、火山が創り出した荒々しい景観と豊かな植生は、春の“雪の回廊”から秋の紅葉まで、ドライブやツーリングの人気スポット。道沿いには上靖氏が命名した「吾妻八景」に代表される景勝地がある。
《注意》
吾妻山噴火警戒レベルが1から2に引き上げられ、 火口周辺入山規制となっています(2018年9月15日現在)。入山規制に伴い 磐梯吾妻スカイラインは現在、全面通行止です。最新の情報についてはHP等でご確認ください。


◇磐梯吾妻スカイラインが「世界で最も美しいツーリングロード10」で紹介されました

※通行料は恒久的に無料化されました
※定期的な火山ガス濃度測定により、基準値を上回った場合は直ちに通行規制となります
※例年11月〜翌年3月までは冬期通行止め(浄土平のレストハウス、天文台、ビジターセンターも冬期休館)

◇通行可能時間 ※火山活動による入山規制のため全面通行止(2018.9現在)
高湯ゲート〜浄土平 7:00〜17:00 
土湯ゲート〜浄土平 7:00〜17:00 
※17時以降から翌7時までは夜間通行止め

◇沿道の見どころ
・雪の回廊:再開通日から5月上旬 
・新緑:5月上旬から6月中旬
・紅葉:浄土平(9月下旬〜10月上旬)
    天狗の庭・双竜の辻・湖見(うみみ)峠(10月上旬)
    つばくろ谷・天風境(10月中旬)
    白樺の峰・国見台(10月下旬)
問い合わせ/0242-64-3478(福島県県北建設事務所 吾妻土湯道路管理所)
      024-591-1125(高湯温泉旅館協同組合)

◎つばくろ谷
磐梯吾妻スカイラインにある「吾妻八景」のひとつ。不動沢滝のある深い谷に2000(平成12)年に新たに架けられたアーチ橋、不動沢橋は長さ170m、谷底までの高さ84m。紅葉の名所として知られ、橋上から眼下に望む光景は圧巻。まるで車が宙を駆け抜けていくように見える。周辺には駐車場や展望台、トイレも完備されている。

◎天狗の庭
「つばくろ谷(不動沢橋)」から最高地点付近の浄土平方面へ向う途中にある景勝地。「吾妻八景」のひとつ。天狗がここで舞い遊んだという言い伝えが残る大岩が点在する緩やかな斜面には、吾妻小富士の姿や色とりどりの絨毯を敷き詰めたような紅葉の大パノラマが広がり、遠く福島市街も見渡せる。

■浄土平
磐梯朝日国立公園の吾妻連峰にある山岳景勝地。「日本の道100選」にも選ばれている観光道路、磐梯吾妻スカイライン(全長29km ※11〜3月は閉鎖)の途中に位置する湿地帯で、一切経山と吾妻小富士に挟まれ、辺りは噴火による火山礫に覆われている。夏の高山植物をはじめ秋の紅葉が素晴らしく、シーズンにはダイナミックな景観と可憐な植物の姿を求めた多くの人々で賑わう。自然探勝路の起点となっている標高約1,600m付近には駐車場(有料)も整備され、ビジターセンターの他、レストランや売店もあるレストハウスや天文台もある。
※浄土平周辺は風向きによって火山性ガスが滞留する場合があります。ビジターセンター等でも随時注意を呼びかけていますが、お出かけの際は事前確認を行ってください。

◎ビジターセンター
住所/福島市在庭坂字石方1-4 吾妻・浄土平自然情報センター内
TEL/024-591-3600
営業時間/9:00〜16:00 ※冬期休館
http://www.bes.or.jp/joudo/vc/

◎レストハウス
TEL/0242-64-2100 ※開館期間のみ
   《024-525-4080(福島県観光物産交流協会)》 
http://www.tif.ne.jp/soumu/zyodo.htm

◎浄土平天文台
住所/福島市土湯温泉町字鷲倉山浄土平地内
TEL/0242-64-2108 ※開館期間のみ
   《024-525-3722(福島市観光課)》 
開館時間/9:00〜16:00 ※冬期休館
休館日/月曜(祝日の場合はその日以降の平日)
入館料/無料
http://www14.plala.or.jp/jao/

↓ パンフレットはこちら
浄土平パンフ.jpg

浄土平花ガイド01.jpg浄土平花ガイド02.jpg

■浄土平湿原
標高1,600m。ビジターセンター前にある駐車場に隣接して木道・解説板が整備された湿原。5月〜9月までさまざまな高山植物が観察できる。木道は一周約20分の周遊コース。い車イスでも利用できるバリアフリー木道も整備されており、誰でも気軽に軽装のまま湿原散策が楽しめる。

■吾妻小富士
標高1707m。正式名称は「摺鉢山」。中央にある大きな火口が、麓の福島方面から見ると、秀麗な小型の富士山を思わせることから「吾妻小富士」の名で親しまれている名山。早春には“種まき兎”といわれる雪形が生じることでも知られる。浄土平の駐車場から火口壁までは階段状の登山道が続き、徒歩10分程度で登ることができる。火口壁は一周、約1時程度での周遊が可能(噴火口の中へ下りることは禁止)。晴れていれば、浄土平や福島盆地を一望する眺望が楽しめる。
※火口壁の登山は歩き慣れたスニーカー、またはトレッキングシューズが必要。
※季節や天候により火口壁は強風のため、防寒具があると安心です。

■桶沼
磐梯吾妻スカイラインを挟み、浄土平の南に位置する火口湖。今から約6、000年前の火山活動でできたとされる。浄土平のレストハウスからは片道約20分と近く、樹木に囲まれた火口跡はコバルトブルーの水をたたえ、新緑や紅葉との対比が美しい。沼畔には1953(昭和28)年に、斎藤茂吉の長男である斎藤茂太氏夫妻らにより除幕式が行われた茂吉の歌碑もある。すぐ近くには兎平や鳥子平まで続く自然探勝路の登山口もある。

・斎藤茂吉歌碑
五日ふりし雨はるるらし山腹の吾妻のさぎり天のぼりみゆ 大正五年秀日 茂吉録書
[解説]
「五日間も雨に降り閉じ込められた」「やっと雨が晴れてきた」「吾妻山の山肌に狭霧(濃い霧ではなく、雨上がり山特有の、切れぎれの霧)が這い」「空に上っていく様を仰ぎ見る」という、雄大な吾妻の山塊の景色を切り取った歌である。いかにも茂吉らしい山の歌だ。高湯では雨に降り込められながらも愉快な生活だったらしく、家族に宛てた手紙の中には吾妻を懐かしんだ言葉が幾度か書かれている。

(福島県観光情報サイトより抜粋/http://www.tif.ne.jp/jp/ati/ati_disp.php?id=11327



■「この静けさがおもてなしです 静心山荘」
〒960-2261 福島県福島市町庭坂字高湯14-1
TEL/024-591-1129

チェックインは予約時に自己申請制
日帰り入浴/400円(10:00〜16:00) ※電話をすれば時間外も可

[入浴時間]
日帰り入浴/お部屋貸切2,000円(10:00〜15:00)

[温泉の利用形態]
天然温泉

[アメニティ]
 シャンプー、リンス、ボディソープ

[交通のご案内]
■東北自動車道
福島西I.Cから国道115号線〜県道5号線16km(約30分)
■福島交通路線バス
JR福島駅西口から「高湯温泉」行・「高湯前」下車(約40分) 徒歩約2分

↓ パンフレットはこちら
★清心山荘パンフ.jpg


■高湯温泉・共同浴場「あったか湯」
〒960-2261 福島県福島市町庭坂字高湯25番地
TEL/024-591-1125

《営業時間・定休日》
9:00〜21:00(最終入館20:30)
毎週木曜定休(祝祭日の場合は翌日)
※営業時間や休館日は臨時変更あり

《ご利用料金》
大人(中学生以上) 250円(回数券・12回  2,500円)
小人(1歳以上) 120円(回数券・12回 1.200円)

《貸切風呂》
1グループにつき1,000円加算(50分)
※要予約・最終受付 19:00
〜貸切湯ご利用の仕方〜
人数分の入浴券の他に貸切料が1回1,000円かかります。 利用時間は受付で鍵を受け取り返却まで50分です。 予約は9時から19時までで、前々日朝より受付いたします。 定休日にご注意ください。(例えば土曜日の予約は木曜が清掃定休日のため金曜日からの予約となります)ご利用当日に使用不可となる場合がありますので、ご了承ください。 冬期は貸切湯が閉鎖となる場合もあります。(12月上旬〜4月上旬)男女湯温度の確保のために、貸切湯のお湯も投入いたします。

【泉 質】
 酸性・含硫黄(硫化水素型)
 −アルミニウム・カルシウム硫酸塩温泉(硫黄泉)
 (低張性−酸性−高温泉)

【源泉温度】51℃

【効 用】
 高血圧症、動脈硬化症、末梢循環障害、リウマチ、糖尿病、慢性中毒症、にきび、しも
やけ、やけど、切きず、婦人病、不妊症、水虫、あせも、胃腸病、神経痛、慢性湿疹、便
秘、脱肛、皮フ病、手足多汗症、アトピー性皮膚炎

[交通のご案内]
■東北自動車道
福島西I.Cから約30分
福島飯坂I.Cから約30分
■福島交通路線バス
JR福島駅西口から「高湯温泉」行・「高湯温泉駅」下車(約40分)



posted by yusanjin at 16:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月23日

春の吾妻・雪の回廊と高原荘・花見処

01見出し・花月眺望春s★DSC08701.jpg

2018年4月某日

待ち焦がれた目覚めの春へ

 全国で続々と夏日を記録した3月。4月に入っても温かい日は続き、東北地方でも例年より10日から1週間程も早い桜の開花宣言となった。異例の暑さに高湯の雪解けも加速するかと思いきやそこは三寒四温、凍て返りの吾妻の春。開通直前の降雪で、磐梯吾妻スカイラインの開通も1週間程遅れたようだ。例年より少々、調子の狂う季節感となった今春。高湯へ春の湯遊びに行くなら、4〜5月にかけて訪れたい周辺の花見処を併せてご紹介したい。

02吾妻SKの残雪s★DSC08815.jpg03吾妻SK雪の壁sALIM0053★.jpg

05つばくろ橋眺望s★DSC00632.jpg04吾妻SK天狗の庭s★DSC00065.jpg07薬師堂新緑s★DSC00207.jpg

 磐梯吾妻スカイラインの春の開通を、待ち焦がれた方も多いことだろう。この季節、まだまだ名残の冬が居座る吾妻山は、迫力の雪景が私たちを歓迎してくれる。中でも土湯方面から高湯へ向かう途中、1,622mの最高標高を中心に、鳥子平(とりこだいら)と呼ばれるエリアには、高さ3〜4mもの圧巻の雪壁「雪の回廊」が現れる。
 いつもなら5月上旬頃まで見られるこの景色も、異例の暑さとなった今春は、開通直後でも2m程だったようだ(写真/高湯観光協会より)。とはいえ、胸のすく絶景スポットのひとつ「天狗の庭」(詳細はこちらのブログを参照)から、眼下に福島盆地を望む天空の大渓谷「つばくろ谷 不動沢橋」へと抜ける道は早春の涼感あふれる、大パノラマが愉しめる。
 “山笑う”とはよく言ったものだ。この頃になると、高湯も芽吹いたばかりの細かな緑に覆われ、まさにふわりと、微笑んでいるかのような春の気配に満たされる。壮大にして安らかなその景色は、どこか心癒される懐かしい温かさに充ちている。そんな高湯の春を今回は朝昼夕たっぷり満喫しようと、早速、共同浴場「あったか湯」(詳細はこちらのブログを参照)で夜の貸切風呂の予約をすることに。

08高原荘全景s★DSC00182.jpg10高原荘玄関s★DSC08339.jpg13高原荘客室眺望s★DSC00156.jpg12高原荘客室m★DSC08260.jpg

14高原荘廊下s★DSC00080.jpg15高原荘風呂s★DSC00100.jpg16高原荘客室から夕景s★DSC00024.jpg

素朴な愉しさに浸る、展望の宿

 本日お世話になる宿は以前、日帰りで訪れた「高原荘」(詳細はこちらのブログを参照)。“見晴らしの宿”をうたうここは、その名のとおり視界の抜けた温泉街の高台に位置し、風呂と客室から遠く福島市街や、阿武隈高地が一望できる。今日はここにじっくり腰を据え、湯と向き合う予定だ。
 食堂も営業している宿は、食事客用と宿泊客用の2つの入口がある。私たちを笑顔で出迎えてくれた若女将の話によれば、宿の客室は全6室。しかも、この日はなんと連れと私たちだけの貸切状態(!)。このあたりも、小宿の多い高湯ならではの痛快さだ。ちなみに宿の佇まいは素朴で、部屋に風呂や冷蔵庫はない。トイレも共同だ(廊下にある)。とはいえ、すべての客室は風呂場と同じ2階に位置し、動線もいい。これを熟知した常連客の中には、部屋を指定して予約をする方も多いのだという。
 着いて早々、まずはひと風呂(笑)。宿の風呂は内湯のみ。部屋を出た廊下の突き当たりにある浴室は、蒼い湯色が映える真っ白な空間に、2〜3人程が入れるこじんまりとした湯船がある簡素な造り。シャワーはなく、湯口の脇にある蛇口をひねり、温泉水と水を湯桶に溜めて使用する昭和スタイル(笑)。窓の外には、以前散策を楽しんだ旧ゴルフ場の清々しい高原(詳細はこちらのブログを参照)の景色が広がっている。
 シンプルとはいえ、もちろん湯は高湯が誇る源泉かけ流しの一級品!脱衣所と浴室の仕切り扉は、抜気のため腰高のカウンタードアがあるのみ。ドアの上に掛けられた暖簾が、終始空気の流れに乗って生き物のように膨らむ姿を愉快な気持ちで眺めながら、貸切気分で鼻歌まじりの長湯タイムに(笑)。

23高原荘夕食s★DSC07633.jpg20高原荘夕食s★DSC07597.jpg19高原荘夕食s★DSC07568.jpg18高原荘夕食s★DSC07541.jpg

25あったか湯貸切s★DSC07838.jpg26高原荘窓から早朝s★DSC08034.jpg27高原荘浴室窓から旭s★DSC08039.jpg

31高原荘前散策人s★DSC00165.jpg32高原荘朝食s★DSC08169.jpg36不動滝春s★DSC00316.jpg37ふきのとうs★DSC00647.jpg

温泉、見晴らし、おいしいごはん

 宿の夕食は、1階にある食堂の座敷でいただくスタイルだ。家庭的な保存食が並ぶ前菜の「山菜4種盛」にはじまり、「タラの芽とこごみの天麩羅」、「イワナの柚味噌焼き」、「鴨肉の陶板焼」、さらに「牡蠣グラタン」や「馬刺し」(!)などなど、和洋に富む味わいが並ぶ食膳は、山の宿らしいご馳走感あふれる手料理のオンパレード。連れは初めていただく山菜“雪笹”のお浸しについて、熱心に尋ねている(笑)。食の期待値も大きい温泉観光地の中にあって“晩ごはん”とでも呼びたくなる、奇をてらわず、ほっと体に馴染む味わいを信条としている宿の料理は、ファンの心を捉える「高原荘」のレガシーだろう。伺えば、宿には常連さんに人気のおばあちゃん、名物女将が居るとのこと。もちろん今もお元気だが、味と包丁は料理人である息子さんに、しっかりと受け継がれているようだ。
 食事後は、昼に予約しておいた「あったか湯」の貸切露天へ、外湯気分でお出かけ。宿から歩いて約5分程の道すがらでは、遠く闇夜に浮かぶ福島市街の夜景も愉しめた。
 フロントで鍵を受け取り、風呂のある階段下へと向かう(1回1000円/50分)。源泉から建物までわずか50mと至近の「あったか湯」は、抜気のため風呂は露天のみ。ひとつある貸切風呂は贅沢な広さと造りで、子どもの居る家族にもおすすめだ。
 「あったか湯」は清掃のため、木曜日は休館。営業時間は朝9時から夜9時まで。私たちのように夜に利用するなら、8時半前までには入館したいところだろう。もちろん、館内には男女別の共同の露天風呂もある(大人250円/中学生以上)。
 宿に戻り部屋で少し休んだ後は、贅沢な貸切宿を味わうべく、若女将にお願いをして内湯で夫婦水いらず(笑)。
 いつになく早起きした翌朝。見晴らしの宿ならではの壮大なご来光を、風呂と部屋の双方から欲張りに堪能!目の前に広がる朝露に濡れた高原の眩しさに心が洗われる。
 だいぶ早起きしてひと風呂浴びたせいか、朝食を迎える頃にはかなりの飢餓状態(笑)。私たちを待ち構えるホカホカの白飯や味噌汁が品よく並ぶ食膳は、背筋を伸ばしていただきたくなる正統派だ!今日は高湯でもう少し春の風呂巡りをする予定。食堂も併設している「高原荘」の若女将にその旨を伝え、昼食の用意をあらかじめお願いをしておく。
 全6室の小宿といえども、「高原荘」には大家族やグループで気兼ねなく利用できる、二間続きの客室もある。この立地と飾らない居心地、施設や料理の内容を総合的に考えれば、1泊7,500円〜8,500円のコストパフォーマンスはかなりおすすめだ。
 青空に背中を押され急きょ向かった、近くの「不動滝」(詳細はこちらのブログを参照)は、山桜の花吹雪が迎える美しい世界。雪解けに水かさを増した滝は、生命力あふれる迫力だった。心地よい湿気を帯びた春の森も爽快だが、滝までの散策路は急勾配やぬかるみも多い。訪れる際は、くれぐれも足元に注意していただきたい。

39薬師二の湯s★DSC08400.jpg40玉子湯湯小屋s★DSC00016.jpg41玉子湯湯小屋周りs★DSC00143.jpg

43玉子湯婦人露天s★DSC08888.jpg46玉子湯湯小屋内風呂男s☆DSC01346.jpg

50あったか湯全景s★DSC00218.jpg47高原荘昼食レストランs★DSC08312.jpg48高原荘昼山菜そばs★DSC08470.jpg49高原荘昼牛丼s★DSC08480.jpg

味わうように浸り尽くす、高湯春遊

 高湯温泉内で日帰り入浴ができる宿は4軒ある。その中からまずは、冬にも訪れた「安達屋」(詳細はこちらのブログを参照)で、風情ある貸切風呂「薬師二の湯」をセレクト。山の息吹を満喫してみる。続いて向かった「玉子湯」(詳細はこちらのブログを参照)は、八重桜がなんと満開!温泉水が流れ込む白濁の須川に寄り添う濃ピンクの花姿は、茅葺きの湯小屋とあいまって詩情あふれる世界だ。
 やわらかな緑が迫る露天風呂「天渓の湯」で、小鳥たちの囀りに耳を澄まし、川面を渡る風に火照った体を冷ます愉悦。先に居合わせた常連客と、吾妻の春談義に花を咲かせる湯小屋でのひとときもまた、長閑な春の旅時間だ。
 昼には「高原荘」へと戻り、お願いしていた「山菜そば」(700円)と「牛丼」(750円)で、腹ごしらえ。実は高湯には常時営業しているレストランのような食事処がない。その中にあって「高原荘」は予約により、簡単な昼食を用意してくれるありがたい場所だ。高湯で一日湯巡りを楽しむなら、あらかじめこちらに問い合わせておくことをおすすめしたい(定休日もあるので注意)。

52上野寺の藤棚s★DSC08767.jpg54花見山入口付近sDSC06570★.jpg

55花見山散策路横s.jpg56花見山散策路菜花畑sDSC06614★.jpg57花見山頂上から福島市街sDSC06657★.jpg

花と人、相思相愛の物語

 湯を後に車で約20分。続いて向かったのは福島駅に向かう途中にある「上野寺の藤棚」。ここは民家の敷地内にある、広さ約500uもの藤棚で知られる隠れた花のスポットだ。“九尺藤”という品種の藤は例年5月中旬から下旬にかけ、1mを超える見事な花房をつける。花の季節には家主のご厚意で庭先が一般公開される。但し、個人宅のため見学の際は、事前に断りを入れ、常識のある時間帯で節度のある見学をお願いしたい。駐車場を利用するなら、徒歩圏内にある東北自動車道の吾妻SAがおすすめだ。
 またこれより少し前、3月初旬から4月下旬にかけて愉しめる周辺の花見処には、福島を代表する花の殿堂「花見山公園」もある。ウメ、サクラ、レンギョウ、モクレン、ツツジなどの花々が次々と咲き競う園は、日本を代表する写真家の秋山庄太郎氏が、“福島に桃源郷あり”と毎年訪れた場所としても知られる。公園は日中戦争の混乱期、花木生産農家を営んでいた園主がコツコツと私有地の雑木林を開墾し、花を植えたのが始まりだ。 やがて、年を経るごとにその景色が評判となり、“この美しさを眺める喜びを、万人のものに”との園主の願いから、1959(昭和34)年から一般公開されている。
 例年、開花がピークを迎える4月上旬から下旬にかけては、全国から訪れる多くの観光客で公園周辺は交通規制が行われる。自家用車で行くなら、まず福島駅周辺の臨時駐車場に車を停め、そこから現地まで直通の専用シャトルバスを利用すると便利だ。期間中は、公園の歴史や花について丁寧に案内してくれるボランティアガイドも常駐している。知らない花の名前をひとつ覚えて帰る、そんな旅もまた素敵だろう。

61エンド用新緑眺望s★DSC08138.jpg

 旅人に微笑みかける山々の新緑に、ほっと癒された春の高湯。自然と共存してきた日本人にとって、“緑”は循環する命の色だ。余談だが、生まれたての赤子を“みどり児(みどりご)”と呼ぶのはそのためだ。命の瑞々しさにあふれるこの季節、山は絶好のパワースポット(笑)。あなたもぜひ、見事な十二単の緑にたっぷり癒される春の高湯遊びに、活力を充電してみはいかがだろう。きっと想像以上にパワーアップできるにちがいない(笑)。



■雪の回廊
例年4月上旬、磐梯吾妻スカイラインの浄土平のレストハウスから土湯側のスカイライン最高地点付近(鳥子平)に高さ3〜4m、長さ約1.5kmに渡って出現する雪の壁。麓では花見シーズンを迎えるため、花見と残雪の残る山岳ドライブを愉しむ観光客で賑わう。路面凍結の恐れがあるため5月上旬まで夜間通行止(磐梯吾妻スカイラインは例年11月中旬〜4月上旬まで冬季閉鎖)。
関連HP 福島県道路公社公式ホームページ
http://www.dorokosha-fukushima.or.jp/
福島市観光コンベンション協会公式ホームページ
https://www.f-kankou.jp/

■上野寺の藤
高速の吾妻PA下りのすぐ横の道路沿いにある個人宅の庭先の藤棚。30年前に義父が藤の苗木を植えたのがきっかけのこの藤棚は、見頃となる5月中旬〜下旬にかけ1〜1.5mを超える見事な花房をつける。花のシーズンには家主のご厚意で庭が公開され、ベンチやセルフサービスのお茶も用意されている。
〜訪問の際の注意〜
個人のご家庭のお庭です。管理されている方のご厚意で一般公開しています。 訪問する際の時間帯にご注意ください。
住所/福島市上野寺字祭田13
TEL/024-525-3737(福島市 公園緑地課)
https://www.f-kankou.jp/kankou-hana-kaminodera-fuji/

■花見山公園
3月上旬から4月下旬にかけて次々と咲き誇るウメ、数種類のサクラ、レンギョウ、ボケ、サンシュ、モクレン、ハナモモなどの花を目当てに、年間25万人もの人々が訪れる福島を代表する花見スポット。日本を代表する写真家、 秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と毎年訪れていた。
住所/福島県福島市渡利
TEL/024-531-6428(福島市観光案内所)
https://www.f-kankou.jp/hanamiyama/
http://www.hanamiyamakoen.jp/

◎ボランティアガイドふくしま
「ふくしま花案内人」の認定を受けた100名が在籍。春の花見山をはじめとする市内の観光スポットを案内してくれる。
・春季以外の花見山でのガイド活動について
毎週土・日曜日、祝日の午前10時〜午後2時のお時間で花見山公園前観光案内所に駐在し、ご案内しております。(7・8月は除く)
https://www.f-kankou.jp/flowerguide/



■福島盆地を見渡す見晴らしの宿 「高原荘」
〒960-2261福島県福島市町庭坂高湯
TEL/024-591-1215
チェックイン 15:00〜・チェックアウト 〜10:00
日帰り入浴/300円 ※水曜日午前は源泉パイプ清掃のため入浴不可
[入浴時間]
日帰り入浴/お部屋貸切1,600円(10:00〜15:00)
      お座敷休憩600円(10:00〜14:00)
[温泉の利用形態]
天然温泉
[アメニティ]
シャンプー、リンス、ボディソープ
[交通のご案内]
■東北自動車道
福島西I.Cから国道115号線〜県道5号線16km(約20分)
■福島交通路線バス
JR福島駅西口から「高湯温泉」行・「高湯」下車(約40分) 徒歩約3分


■四季を彩るいこいの宿「安達屋」
〒960-2261 福島県福島市町庭坂字高湯21
TEL/024-591-1155
http://www.adachiya.jp/
チェックイン 14:00 ・チェックアウト 〜11:00
日帰り入浴/10:00〜13:00 700円
[入浴時間]
ご婦人内湯「姫の湯」
 殿方内湯「不動の湯」
大露天風呂「大気の湯」(※18:00〜21:00は女性専用)
貸切露天風呂「薬師の湯」〈一の湯・二の湯〉(要予約)6:00〜24:00
貸切風呂「ひめさ湯り」(要予約)7:00〜21:00(※22:00〜6:00はフリー)
[温泉の利用形態]
天然温泉・源泉100%。完全放流式、加水なし、加温なし
(※「薬師の湯」は季節により加熱水を給湯)
[アメニティ]
大浴場と内湯/シャンプー、リンス、ボディーソープ、石鹸、ドライヤー等
[交通のご案内]
■東北自動車道
福島西I.Cから国道115号線〜県道5号線16km(約30分)
■福島交通路線バス
JR福島駅西口から「高湯温泉」行・「高湯前」下車(約40分)
※福島駅西口まで送迎いたします(要予約)
【お迎え】午後3時/【お送り】午前11時


■旅館「玉子湯」
〒960-2261 福島県福島市町庭坂字高湯7
TEL/024-591-1171
チェックイン 15:00 ・チェックアウト 〜10:00
日帰り入浴/10:00〜14:00(最終受付13:00) 700円
※定休日/水曜日
[入浴時間]
露天風呂と湯小屋「玉子湯」は6:00〜22:00
大浴場「滝の湯」と内湯「仙気の湯」は0:00〜24:00
[温泉の利用形態]
天然温泉・源泉100%。完全放流式、加水なし、加温なし
[アメニティ]
大浴場と内湯/シャンプー、リンス、ボディーソープ、石鹸、ドライヤー等
[交通のご案内]
■東北自動車道
福島西I.Cから国道115号線〜県道5号線16km(約30分)
■福島交通路線バス
JR福島駅西口から「高湯温泉」行・「玉子湯前」下車(約40分)
※福島駅西口まで送迎いたします(要予約)
【お迎え】午後3時15分/【お送り】午前10時30分


■高湯温泉・共同浴場「あったか湯」
〒960-2261 福島県福島市町庭坂字高湯25番地
TEL/024-591-1125
《営業時間・定休日》
9:00〜21:00(最終入館20:30)
毎週木曜定休(祝祭日の場合は翌日)
※営業時間や休館日は臨時変更あり
《ご利用料金》
大人(中学生以上) 250円(回数券・12回 2,500円)
小人(1歳以上) 120円(回数券・12回 1.200円)
《貸切風呂》
1グループにつき1,000円加算(50分)
※要予約・最終受付 19:00
〜貸切湯ご利用の仕方〜
人数分の入浴券の他に貸切料が1回1,000円かかります。 利用時間は受付で鍵を受け取り返却まで50分です。 予約は9時から19時までで、前々日朝より受付いたします。 定休日にご注意ください。(例えば土曜日の予約は木曜が清掃定休日のため金曜日からの予約となります)ご利用当日に使用不可となる場合がありますので、ご了承ください。 冬期は貸切湯が閉鎖となる場合もあります。(12月上旬〜4月上旬)男女湯温度の確保のために、貸切湯のお湯も投入いたします。

【泉 質】
酸性・含硫黄(硫化水素型)
−アルミニウム・カルシウム硫酸塩温泉(硫黄泉)
(低張性−酸性−高温泉)
【源泉温度】51℃
【効 用】
高血圧症、動脈硬化症、末梢循環障害、リウマチ、糖尿病、慢性中毒症、にきび、しもやけ、やけど、切きず、婦人病、不妊症、水虫、あせも、胃腸病、神経痛、慢性湿疹、便秘、脱肛、皮フ病、手足多汗症、アトピー性皮膚炎
[交通のご案内]
■東北自動車道
福島西I.Cから約30分
福島飯坂I.Cから約30分
■福島交通路線バス
JR福島駅西口から「高湯温泉」行・「高湯温泉駅」下車(約40分)

posted by yusanjin at 23:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月29日

冬の贅沢・安達屋、玉子湯、吾妻屋の雪見露天

05安達屋大気の湯夕s★DSC03744.jpg

2018年2月某日

高湯の極上、冬に極まれり

 雪月花。古来から日本において風流韻事の景物として愛され、美の基準となっているキーワードだ。今冬、関東や西日本では、数十年に一度という雪の当たり年でもあった。厳寒の2月。県下屈指の豪雪地帯である高湯温泉も、今頃は深い雪に覆われていることだろう。今年も高湯の雪見露天を愉しむ季節の到来だ。

54イメージ安達屋s★★DSC05326.jpg00トップ大s★DSC03768.jpg

18安達屋デザートロビーs★DSC03708.jpg56イメージ安達屋s★DSC05185.jpg03安達屋客室s★DSC03787.jpg36安達屋不動の湯朝s★DSC05415.jpg

 秘湯気分漂う山の鄙湯でありながら、JR福島駅や東北自動車道から車で30〜40分と、アクセスに恵まれた高湯温泉は、近年、その人気が高まり、2017年の「温泉総選挙」で見事、環境大臣賞を受賞している。
 圧巻の雪景色を愉しみに、いつものワインディングロードを登り辿り着いた温泉街は、思っていたより穏やかだ。お世話になる「安達屋」(詳細はこちらのブログを参照)の方に伺えば、今年の高湯の雪は、さほど酷くはなかったらしい。むしろやや少ないくらいだという。とはいえ、軒先に連なる氷柱の見事さに目を奪われる。
 帳場でチェックインの手続きを済ませ、早速、宿自慢の大露天風呂「大気の湯」へ。本来ならじっくりと、湯に浸かりながら待望の雪景色を眺めたいところだが、あいにく夜9時まではご婦人専用タイム。愉しみは食後までとっておくことにした。
 私の代わりに薄暮の大露天風呂を愉しんだ連れは、雪明りに浮かぶ詩情たっぷりの世界を堪能したらしく、だいぶ茹で上がった顔で戻ってきた(笑)。

08安達屋薬師の湯夕s★DSC03816.jpg

13安達屋夕食s★DSC03952.jpg15安達屋夕食s★DSC04013.jpg12安達屋夕食s★DSC03917.jpg16安達屋夕食s★DSC04048.jpg

01安達屋玄関花s★DSC03723.jpg19安達屋デザートs★DSC04068.jpg02安達屋ロビーs★DSC03688.jpg

湯に味わいに、宿に溢れる冬の贅

 部屋で少し休んだ後、予約していた貸切風呂「薬師一の湯」へ。一の湯、二の湯と2つある宿の貸切風呂は、母屋から一旦外で出て趣きのある萱門を過ぎ、寒さで氷結した小滝が配された茶庭のような露地を歩いた先にある。
 蒼から碧へ。簡素な明かりだけが灯る宵の風呂は、これぞ山の湯!とでもいうべき素朴な造りと贅沢な広さ。夜10時までは予約が必要だが、10時以降から朝7時までは空いていれば自由に愉しめる。音もなく降りてくる小雪を静かに迎え入れる湯溜りは、その一瞬、一瞬を留め置きたいほど儚く、心洗われる絵画のようだった。
 目でも愉しめる囲炉裏網焼きが評判の「安達屋」の夕食。添えられたお品書きには、ワカサギや百合根、ズワイ蟹など冬の名プレイヤー達の名前が並ぶ。中でもこの季節に人気なのが茸やセリ、牛蒡等の根菜に自然薯団子をあしらった「自然薯鍋」。伺えば、高湯の雪景色を模したものらしい。ほんのりと出汁の効いた自然薯団子のフワフワと幸せな食感は、思わず笑みが溢れるやさしい滋味だ。宿の方が目の前で焼き上げてくれる、岩魚や川俣軍鶏の香ばしさもまた絶妙。「真鯛と豆腐の真丈焼き」は、花のような盛り付けにホウレンソウソースの塩加減が上品な洋皿だ。「安達屋」の料理は、ほっとひと息つける山宿らしい親しみやすさと、サプライズ好きな料理人の心意気を感じる型にはまらない遊び心がある。食後の趣向となっている、ジャズの流れる囲炉裏ラウンジでいただくグラスデザートも物語を完結させる美味だった。

21安達屋大気の湯夜s★DSC04121.jpg24安達屋大気の湯夜s★DSC04191.jpg28安達屋薬師の湯夜s★DSC04252.jpg

 女性専用タイムが過ぎ、嬉々と向かった夜半の「大気の湯」は、漆黒の闇に浮かぶ幽玄世界。岩や木、竹などの天然素材をバランスよくレイアウトした風呂は、雪の演出も手伝い、周囲の佇まいに溶け込む自然な趣きがある。湯船の一角に設けられた寝湯、打たせ湯は、今夜はかなりのぬる湯(笑)。それもまた、源泉かけ流しをうたう高湯ならではのご愛嬌だろう。身震いする寒さの中、暖を求め濛々と湯気が立ち込めた洞窟湯にこもり、しばし瞑想に耽ってみる。
 先約が居ないのを確かめ就寝前には再び貸切風呂に出向き、一の湯、二の湯を夫婦それぞれでシェア(!)。こんな贅沢もまた「安達屋」ならではの愉快さだ。

30安達屋朝食会場s★DSC04422.jpg31安達屋朝食会場s★DSC05319.jpg32安達屋朝食s★DSC04394.jpg32安達屋朝食s★DSC04406.jpg

33安達屋大気の湯朝★DSC04506ちるとs.jpg37安達屋不動の湯朝s★DSC05430.jpg

 深い眠りにすっきりと目覚めた翌朝。外は冬うららの蒼天。宿の朝食は暖炉のあるダイニングでの賑やかなブッフェスタイルだ。時折、パチパチと薪のはぜる音が響く中、和洋取り揃えられたカラフルなメニューに一日の元気を得る。朝から提供されるプチケーキのデザートは連れをはじめ、同宿したご婦人達にも人気のようだ。
 土湯峠へと抜ける磐梯吾妻スカイラインが閉鎖となる冬季。山中の孤湯となる高湯は、雪見露天を求め訪れる人々だけの“通”のたまり場となる。そのためだろうか、時間の流れもどこかゆるやかで、多くの人が宿を出発するギリギリまで湯を愉しんでいく。私たちもまた、朝陽が射す「大気の湯」で新雪に輝く白い世界に浸る(混浴タイムとなるこの時間帯の入浴はご了解のほどを)。ちなみに、ステンドグラスと石像の湯口がレトロな男性大浴場「不動の湯」も、ファンの間で密かな話題の内湯だ。時を経た佇まいがいい味わいとなっている「安達屋」は、いかにも高湯の老舗宿らしい、古き良き情緒に出合える場所だろう。

40玉子湯SC04246s.jpg43玉子湯sDSC05254.jpg42玉子湯湯小屋sDSC05248.jpg45玉子湯瀬音sDSC05264.jpg

44玉子湯天渓の湯sDSC05295.jpg46玉子湯DSC04184.jpg

愉快千万、千変万化の出合い雪

 少し溶けてはまた積もる。冬の間、その営みを何度もそれを繰り返す高湯の雪は、大自然が創り出す芸術的な造形美でも私たちの目を愉しませてくれる。
 次に向かった「玉子湯」(詳しくはこちらのブログを参照)は、高湯のシンボルとでも言うべき茅葺きの湯小屋がある宿。湯気をあげる須川に沿って湯舎が点在する通称“温泉庭園”では、この季節、私たちと同じように雪見露天風呂目当てで訪れた人々が、火照った顔を扇ぎながら湯巡りを愉しんでいる。
 表面にガラス質の光沢をまとった雪が、幾層にも重なり迫力ある佇まいとなった庭園は、巨大な白いオブジェ達が立ち並ぶ愉快な景色(笑)。何気なく指で弾いた軒先の、氷柱が奏でるキンとした金属音に古い記憶がくすぐられる。
 日が翳り、またちらつき始めた雪に慌てて湯小屋に駆け込めば、そこは400年前と変わらぬ冷えた旅人を迎える温もりの時空間。今、私たちの生活をとりまく仮想現実と対極的なその姿に、ほっとした安堵を覚えるのは私だけだろうか。
 湯小屋のすぐ近くには開放感あふれる露天風呂「天渓の湯」や、女性専用の露天風呂「瀬音」もある。「玉子湯」に立ち寄りの際は内湯、露天それぞれに、高湯の冬ならではの極上感に浸って欲しい。

08山翠景色02s.jpg14山翠殿方03s.jpg

12山翠殿方01s.jpg52立春朝しぼりs★★DSC05519.jpg55イメージあったか湯s★DSC05339.jpg00出だしs★DSC05475.jpg

 ところで、この季節に高湯を訪れるなら、かつてこの地で逗留した人々のように、余裕を持った滞在で雪見温泉を味わっていただきたい。高湯の湯力は、滞在してこそその本領を発揮してくれる。
 私たちが今回、2泊目に訪ねた「吾妻屋」(詳しくはこちらのブログを参照)は、客にゆったりと温泉を愉しんで欲しいとの宿主の心意気から、日帰りでの立ち寄り入浴を行っていない。母屋を出て奥へ奥へと続く山の小道を上った先にある露天風呂「山翠」は、その名のとおり、山懐にそのまま湯が湧き出たようなワイルドな佇まいが魅力だ。ぽってりとした雪に包まれ、夢のように現れる翡翠色の湯は宿泊客だけが目にできる感動だろう。
 麓で梅の花がほころびはじめ、地元の蔵元が醸す縁起酒“立春朝搾り”が春の訪れを告げても、高湯はまだ冬の深い眠りの中にある。古く人々は、いつまでも溶けない雪を、まるで次の雪が降るのを待っているようだ、と“友待ち雪”の名で呼んた。思えば高湯の雪は、湯と雪をこよなく愛する友人達を待つ、そんな“友待ち雪”かもしれない。




■四季を彩るいこいの宿「安達屋」

〒960-2261 
福島県福島市町庭坂字高湯21
TEL/024-591-1155

チェックイン 14:00  ・チェックアウト 〜11:00 
日帰り入浴/10:00〜13:00 700円

[入浴時間]
ご婦人内湯「姫の湯」
殿方内湯「不動の湯」
大露天風呂「大気の湯」(※18:00〜21:00は女性専用)
貸切露天風呂「薬師の湯」〈一の湯・二の湯〉(要予約)6:00〜24:00
貸切風呂「ひめさ湯り」(要予約)7:00〜21:00(※22:00〜6:00はフリー)

[温泉の利用形態]
天然温泉・源泉100%。完全放流式、加水なし、加温なし 
(※「薬師の湯」は季節により加熱水を給湯)

[アメニティ]
 大浴場と内湯/シャンプー、リンス、ボディーソープ、石鹸、ドライヤー等

[交通のご案内]
■東北自動車道
福島西I.Cから国道115号線〜県道5号線16km(約30分)
■福島交通路線バス
JR福島駅西口から「高湯温泉」行・「高湯前」下車(約40分)

※福島駅西口まで送迎いたします(要予約)
【お迎え】午後3時/【お送り】午前11時



■旅館「玉子湯」

〒960-2261 
福島県福島市町庭坂字高湯7 
TEL/024-591-1171

チェックイン 15:00  ・チェックアウト 〜10:00 
日帰り入浴/10:00〜14:00(最終受付13:00) 700円
※定休日/水曜日

[入浴時間]
露天風呂と湯小屋「玉子湯」は6:00〜22:00
大浴場「滝の湯」と内湯「仙気の湯」は0:00〜24:00

[温泉の利用形態]
天然温泉・源泉100%。完全放流式、加水なし、加温なし 

[アメニティ]
 大浴場と内湯/シャンプー、リンス、ボディーソープ、石鹸、ドライヤー等


[交通のご案内]

■東北自動車道
福島西I.Cから国道115号線〜県道5号線16km(約30分)

■福島交通路線バス
JR福島駅西口から「高湯温泉」行・「玉子湯前」下車(約40分)

※福島駅西口まで送迎いたします(要予約)
【お迎え】午後3時15分/【お送り】午前10時30分




■「今昔ゆかしき宿  吾妻屋」

〒960-2261
福島県福島市町庭坂字高湯33
TEL/024-591-1121

チェックイン 14:00〜・チェックアウト 〜10:00 
※チェックイン時に内風呂「古霞」・貸切風呂ご利用のご予約を承っております
日帰り入浴/無

[温泉の利用形態]
天然温泉

[アメニティ]
 シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤー

[交通のご案内]
■東北自動車道
福島西I.Cから国道115号線〜県道5号線16km(約20分)

■福島交通路線バス
JR福島駅西口から「高湯温泉」行・「高湯」下車(約40分) 徒歩1分


posted by yusanjin at 17:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする